JOURNAL

〜2周年記念ポットラックパーティ開催〜 ホームパーティの極意を伝授

〜2周年記念ポットラックパーティ開催〜 ホームパーティの極意を伝授

2023/11/16

11月某日、LOST AND FOUNDオープン2周年のお祝いに、これまでお世話になったシェフやインフルエンサーの方をショールームにお呼びして、小さなポットラックパーティを行いました。 パーティで決めたのは、「わたしの美味しいもの」をテーマにそれぞれが料理を持ち寄って、人気コレクション「REMASTERD」に自由に盛り付けるということだけ。 今回はそんな美味しいものと笑顔にあふれたパーティレポートです。これからの華やかなシーズンに向けて、ホームパーティなどで使えるヒントが盛りだくさんですよ。 参加者をご紹介! 食やファッション、ライフスタイル…と、様々なジャンルで活躍する5名の方にお越しいただきました。初めましての方でも、美味しい料理とお酒があればすぐに温かい空気に! (トップ写真左から)・KOMAKi(スタイリスト)@komakixx・愛可(モデル)@aikick・車田篤さん(飲食店オーナー)@atsushi_kurumata・米澤文雄さん(シェフ)@yone_asakusa・太田メグ(Cat’s ISSUE 主宰、ディレクター)@megmilk5628 食材でキッチンを飾る この日用意された食材は、佐賀・唐津の「大山鮮魚店」から届いた天然真鯛や石垣鯛、キジハタ、アオリイカなどの新鮮な魚介類と、高知・中土佐町久礼の「中里自然農園」から届いたルッコラやほうれん草、大根やほうれん草などの農薬や化学肥料を使わずに作られた鮮やかな野菜。 ホームパーティで花を飾ったり、テーブルコーディネートをしたり…も良いけれど、新鮮な食材を白い器にのせて披露するだけで、とても豪華になり、盛り上がること間違いなしです。 メインディッシュは簡単豪快に! 一番乗りで会場に現れた米澤シェフが、早々に食材をチェックし、その場でメニューを決めていきます。メインディッシュに選ばれたのは、天然真鯛。手際よく切り込みを入れたら、ニンニクとローズマリーを挟んでいきます。まわりに大根と赤大根をぎっしりと詰めたら、ちょっと美味しいオリーブオイルと塩をかけてオーブンに入れるだけ。最後にレモンをギュっと絞って完成です。 オーブンやトースターなどでできる料理は、最初に豪快に作る工程を見せて盛り上がり、忘れた頃に完成してもうひと盛り上がり!  小さなプレートがホムパで重宝 誰かが調理を始めると、ドリンクを飲みながら作り方のポイントを話したりして…ホームパーティの醍醐味です。 次は「胡麻だれを持ってきたの!」と言いながらKOMAKiさんの調理がスタートです。 実はパーティの数日後発売されるという、自身が開発した「東京GOKIGEN 胡麻だれ」を持参してくれたKOMAKiさん。開発秘話やこだわりを聞きながら皆で味見をしたのですが、冷奴やお鍋のつけダレ、ドレッシングや担々スープにもなる万能だれで、一同感動。この日は砂肝と長ネギで和えたり、鯵でなめろうを作ったり、お酒が止まらなくなる一品をサッと作ってくれました。 ラウンドプレートの小さなサイズは、ちょっと取り分けたり、最初の一品を盛り付けたり、何かと重宝するはず。 美味しい情報の交換 続いて愛可さんがイチジクをカット。「料理って言えないけど…」なんて言いながら、ブッラータチーズをのせた一品を。でもコチラ、ご近所の「CHEESE STAND」で期間限定販売されているという珍しいいちじくブッラータで、なかなか味わえないものなんです。そんな情報交換もポットラックパーティならでは。いちじくの香りを楽しめるひと皿は、見た目も華やかです。 意外な組み合わせの提案 少し遅れて車田さんが登場。自身のお店からとっておきの生ハムやイチゴなどでササっと見た目も可愛らしいひと皿を作る姿は流石!ピスタチオをさり気なく散らしたら、香ばしい風味と楽しい食感がアクセントになります。手軽な一皿も、ナッツ類やスパイス、ハーブなどの少し意外な組み合わせを提案することで、グッとパーティメニューになります。 TURKのグリルパンで本格的な食卓に! できた調理から自由に楽しんでいると、米澤シェフが「そろそろご飯がほしくならない?」と言って「ボナース米(*)」を使ってパエリアを作ってくれました。 TURKのグリルパンひとつで調理し、完成したらそのまま皆さんの前に!これは盛り上がること間違いなしです。...

〜2周年記念ポットラックパーティ開催〜 ホームパーティの極意を伝授

2023/11/16

11月某日、LOST AND FOUNDオープン2周年のお祝いに、これまでお世話になったシェフやインフルエンサーの方をショールームにお呼びして、小さなポットラックパーティを行いました。 パーティで決めたのは、「わたしの美味しいもの」をテーマにそれぞれが料理を持ち寄って、人気コレクション「REMASTERD」に自由に盛り付けるということだけ。 今回はそんな美味しいものと笑顔にあふれたパーティレポートです。これからの華やかなシーズンに向けて、ホームパーティなどで使えるヒントが盛りだくさんですよ。 参加者をご紹介! 食やファッション、ライフスタイル…と、様々なジャンルで活躍する5名の方にお越しいただきました。初めましての方でも、美味しい料理とお酒があればすぐに温かい空気に! (トップ写真左から)・KOMAKi(スタイリスト)@komakixx・愛可(モデル)@aikick・車田篤さん(飲食店オーナー)@atsushi_kurumata・米澤文雄さん(シェフ)@yone_asakusa・太田メグ(Cat’s ISSUE 主宰、ディレクター)@megmilk5628 食材でキッチンを飾る この日用意された食材は、佐賀・唐津の「大山鮮魚店」から届いた天然真鯛や石垣鯛、キジハタ、アオリイカなどの新鮮な魚介類と、高知・中土佐町久礼の「中里自然農園」から届いたルッコラやほうれん草、大根やほうれん草などの農薬や化学肥料を使わずに作られた鮮やかな野菜。 ホームパーティで花を飾ったり、テーブルコーディネートをしたり…も良いけれど、新鮮な食材を白い器にのせて披露するだけで、とても豪華になり、盛り上がること間違いなしです。 メインディッシュは簡単豪快に! 一番乗りで会場に現れた米澤シェフが、早々に食材をチェックし、その場でメニューを決めていきます。メインディッシュに選ばれたのは、天然真鯛。手際よく切り込みを入れたら、ニンニクとローズマリーを挟んでいきます。まわりに大根と赤大根をぎっしりと詰めたら、ちょっと美味しいオリーブオイルと塩をかけてオーブンに入れるだけ。最後にレモンをギュっと絞って完成です。 オーブンやトースターなどでできる料理は、最初に豪快に作る工程を見せて盛り上がり、忘れた頃に完成してもうひと盛り上がり!  小さなプレートがホムパで重宝 誰かが調理を始めると、ドリンクを飲みながら作り方のポイントを話したりして…ホームパーティの醍醐味です。 次は「胡麻だれを持ってきたの!」と言いながらKOMAKiさんの調理がスタートです。 実はパーティの数日後発売されるという、自身が開発した「東京GOKIGEN 胡麻だれ」を持参してくれたKOMAKiさん。開発秘話やこだわりを聞きながら皆で味見をしたのですが、冷奴やお鍋のつけダレ、ドレッシングや担々スープにもなる万能だれで、一同感動。この日は砂肝と長ネギで和えたり、鯵でなめろうを作ったり、お酒が止まらなくなる一品をサッと作ってくれました。 ラウンドプレートの小さなサイズは、ちょっと取り分けたり、最初の一品を盛り付けたり、何かと重宝するはず。 美味しい情報の交換 続いて愛可さんがイチジクをカット。「料理って言えないけど…」なんて言いながら、ブッラータチーズをのせた一品を。でもコチラ、ご近所の「CHEESE STAND」で期間限定販売されているという珍しいいちじくブッラータで、なかなか味わえないものなんです。そんな情報交換もポットラックパーティならでは。いちじくの香りを楽しめるひと皿は、見た目も華やかです。 意外な組み合わせの提案 少し遅れて車田さんが登場。自身のお店からとっておきの生ハムやイチゴなどでササっと見た目も可愛らしいひと皿を作る姿は流石!ピスタチオをさり気なく散らしたら、香ばしい風味と楽しい食感がアクセントになります。手軽な一皿も、ナッツ類やスパイス、ハーブなどの少し意外な組み合わせを提案することで、グッとパーティメニューになります。 TURKのグリルパンで本格的な食卓に! できた調理から自由に楽しんでいると、米澤シェフが「そろそろご飯がほしくならない?」と言って「ボナース米(*)」を使ってパエリアを作ってくれました。 TURKのグリルパンひとつで調理し、完成したらそのまま皆さんの前に!これは盛り上がること間違いなしです。...

「継ぐを繋ぐ、その一歩に」堤淺吉漆店の金継ぎコフレを使ったワークショップ 体験レポート

「継ぐを繋ぐ、その一歩に」堤淺吉漆店の金継ぎコフレを使ったワークショップ 体験レポート

2023/11/02

LOST AND FOUNDオープン当初からラインナップしている人気アイテムの1つに、堤淺吉漆店の金継ぎコフレがあります。明治42年に京都に創業以来、漆生産者から原料となる漆樹液を仕入れ、黒や朱色など様々な用途目的にあった漆を精製・調合・販売している老舗漆専門店です。今回は、この堤淺吉漆店のスタイリッシュな金継ぎコフレを使った初心者向けのワークショップを行いました。 堤淺吉漆店(ツツミアサキチウルシテン) 日光東照宮をはじめ、国宝・重要文化財建造物の修復や、国内外の漆芸作家、職人たちに漆を提供する漆原材料メーカー。日本産漆取り扱いトップシェア。一方で、近年の漆需要減少に危機感を感じ、2016年から漆普及活動「うるしのいっぽ」を始動。さらに漆の新しい価値観や可能性を伝える「BEYOND TRADITION」を立ち上げ、環境負荷のない漆塗り木製サーフボードをアイコンに「人と地球にやさしい漆の価値」を世界に発信。さらに木と漆のストロー/suwなど、循環可能なプロダクトも制作し、共感を呼んでいる。 第三回三井ゴールデン匠賞授賞。ジャパンクラフト21第一回ロニー賞授賞。 Instagram:@tsutsumi_urushi 金継ぎは割れたり欠けたりしてしまった陶器などを漆で繋ぎ、修復する技法のことですが、そもそも皆さん“漆”のことをご存知でしょうか。まずは、「漆」についての簡単な説明を。 漆は日本をはじめ中国、朝鮮半島などで採取・使用されてきたウルシの木の樹液です。樹の幹に傷を付けると出てくる樹液は、古来から木の保護や接着剤としても使われてきた自然の樹脂です。10年~15年の成木から牛乳瓶1本分ほどしか採取出来ない、貴重な自然の恵みです。 およそ12,000年前の漆の木片が見つかっていることからも、かなり古くから使われてきたものであると言えます。 耐熱・耐湿・抗菌・防腐に加えて独特の光沢を得られるので、ただ美しいだけではなく実用的だからこそ長く使われてきました。漆は世界最古の天然塗料であり、強力な接着剤とも言われているんです。 長く愛用できる日用品を販売するLOST AND FOUNDでは、皆さんがお持ちのお気に入りアイテムも、より深く使い続けることができるように、金継ぎコフレを販売しています。 今回の金継ぎワークショップでは、欠けてしまっているニッコーの食器またはご持参いただいた食器を使用し、「器が割れている場合」と「器が欠けている場合」の2つに分かれ、それぞれの方法で接着を行いました。 「器が割れている場合」は、小麦粉と生漆を混ぜてつくる麦漆を作って接着をし、「器が欠けている場合」は、砥の粉トノコと生漆を混ぜてつくる錆漆サビウルシを作って欠けを埋めていきます。 漆は、湿度と温度が高いほど早く硬化する特性があります。特に接着に使用する麦漆の硬化には1週間以上を要します。今回のワークショップは、完成までの工程説明を受けた上で、最初の工程である麦漆で接着または錆漆で穴埋めに挑戦し、マスキングテープで補強して終了!所要時間は、全て含めて2時間程度です。 「ムロ」と呼ばれる箱をつくり、動かさないよう触らないようにその中で保管します。 参加してくださった皆様からは、「割れても取っておいてよかった!愛着が増します。」「久しぶりに集中しました。気持ち良い時間でした。」など様々な嬉しい感想をいただきました。 こちらの堤淺吉漆店金継ぎコフレは、小麦粉やサラダ油といった、どのご家庭でも用意できるもの以外は道具を含め全て揃っている、ほぼオールインワンの優れものです。コフレの中に入っている冊子に、金継ぎの説明をしている動画サイトのパスワードが書いてあります。それをご覧いただければご自分でも簡単にトライすることができます。 初めて挑戦する人を想定して作られている動画はとても分かりやすく、金継ぎは難しいのでは?と手を出せずにいる人の敷居を低くしてくれるはず。動画は工程に沿って数回に分かれていて、とても見やすい! 準備から片付けまでスムーズに行うことができます。モノも情報も溢れている時代に、壊れても直して使い継ぐという、やさしい価値観をぜひ一緒に見直してみませんか。とはいえ、はじめてのことで一人では自信がない、重い腰が上がらないという方も多いと思います。本ワークショップは、大変ご好評につき、定期開催を行っております。LOST AND FOUND ウェブサイト、Instagramなどで随時開催日程を更新しております。ぜひご一緒にいかがでしょうか。皆様のご参加をお待ちしています! <記事内紹介商品> 堤淺吉漆店 金継ぎコフレ ¥16,500 text...

「継ぐを繋ぐ、その一歩に」堤淺吉漆店の金継ぎコフレを使ったワークショップ 体験レポート

2023/11/02

LOST AND FOUNDオープン当初からラインナップしている人気アイテムの1つに、堤淺吉漆店の金継ぎコフレがあります。明治42年に京都に創業以来、漆生産者から原料となる漆樹液を仕入れ、黒や朱色など様々な用途目的にあった漆を精製・調合・販売している老舗漆専門店です。今回は、この堤淺吉漆店のスタイリッシュな金継ぎコフレを使った初心者向けのワークショップを行いました。 堤淺吉漆店(ツツミアサキチウルシテン) 日光東照宮をはじめ、国宝・重要文化財建造物の修復や、国内外の漆芸作家、職人たちに漆を提供する漆原材料メーカー。日本産漆取り扱いトップシェア。一方で、近年の漆需要減少に危機感を感じ、2016年から漆普及活動「うるしのいっぽ」を始動。さらに漆の新しい価値観や可能性を伝える「BEYOND TRADITION」を立ち上げ、環境負荷のない漆塗り木製サーフボードをアイコンに「人と地球にやさしい漆の価値」を世界に発信。さらに木と漆のストロー/suwなど、循環可能なプロダクトも制作し、共感を呼んでいる。 第三回三井ゴールデン匠賞授賞。ジャパンクラフト21第一回ロニー賞授賞。 Instagram:@tsutsumi_urushi 金継ぎは割れたり欠けたりしてしまった陶器などを漆で繋ぎ、修復する技法のことですが、そもそも皆さん“漆”のことをご存知でしょうか。まずは、「漆」についての簡単な説明を。 漆は日本をはじめ中国、朝鮮半島などで採取・使用されてきたウルシの木の樹液です。樹の幹に傷を付けると出てくる樹液は、古来から木の保護や接着剤としても使われてきた自然の樹脂です。10年~15年の成木から牛乳瓶1本分ほどしか採取出来ない、貴重な自然の恵みです。 およそ12,000年前の漆の木片が見つかっていることからも、かなり古くから使われてきたものであると言えます。 耐熱・耐湿・抗菌・防腐に加えて独特の光沢を得られるので、ただ美しいだけではなく実用的だからこそ長く使われてきました。漆は世界最古の天然塗料であり、強力な接着剤とも言われているんです。 長く愛用できる日用品を販売するLOST AND FOUNDでは、皆さんがお持ちのお気に入りアイテムも、より深く使い続けることができるように、金継ぎコフレを販売しています。 今回の金継ぎワークショップでは、欠けてしまっているニッコーの食器またはご持参いただいた食器を使用し、「器が割れている場合」と「器が欠けている場合」の2つに分かれ、それぞれの方法で接着を行いました。 「器が割れている場合」は、小麦粉と生漆を混ぜてつくる麦漆を作って接着をし、「器が欠けている場合」は、砥の粉トノコと生漆を混ぜてつくる錆漆サビウルシを作って欠けを埋めていきます。 漆は、湿度と温度が高いほど早く硬化する特性があります。特に接着に使用する麦漆の硬化には1週間以上を要します。今回のワークショップは、完成までの工程説明を受けた上で、最初の工程である麦漆で接着または錆漆で穴埋めに挑戦し、マスキングテープで補強して終了!所要時間は、全て含めて2時間程度です。 「ムロ」と呼ばれる箱をつくり、動かさないよう触らないようにその中で保管します。 参加してくださった皆様からは、「割れても取っておいてよかった!愛着が増します。」「久しぶりに集中しました。気持ち良い時間でした。」など様々な嬉しい感想をいただきました。 こちらの堤淺吉漆店金継ぎコフレは、小麦粉やサラダ油といった、どのご家庭でも用意できるもの以外は道具を含め全て揃っている、ほぼオールインワンの優れものです。コフレの中に入っている冊子に、金継ぎの説明をしている動画サイトのパスワードが書いてあります。それをご覧いただければご自分でも簡単にトライすることができます。 初めて挑戦する人を想定して作られている動画はとても分かりやすく、金継ぎは難しいのでは?と手を出せずにいる人の敷居を低くしてくれるはず。動画は工程に沿って数回に分かれていて、とても見やすい! 準備から片付けまでスムーズに行うことができます。モノも情報も溢れている時代に、壊れても直して使い継ぐという、やさしい価値観をぜひ一緒に見直してみませんか。とはいえ、はじめてのことで一人では自信がない、重い腰が上がらないという方も多いと思います。本ワークショップは、大変ご好評につき、定期開催を行っております。LOST AND FOUND ウェブサイト、Instagramなどで随時開催日程を更新しております。ぜひご一緒にいかがでしょうか。皆様のご参加をお待ちしています! <記事内紹介商品> 堤淺吉漆店 金継ぎコフレ ¥16,500 text...

小林和人が選んだもの 「石鹸の話」

小林和人が選んだもの 「石鹸の話」

2023/10/18

ひとつの物について深く探っていくことで、物選びがグッと楽しくなる。 この連載では、LOST AND FOUNDセレクター・小林和人さんが、このお店で選んだアイテムの中から毎回ひとつをピックアップし、とことん話します。 今回小林さんが話してくれたのは、贈りたくなる石鹸についてです。 石鹸を贈ることは、楽しむ“時間”を贈ること 小林さん:先日おもしろい写真集に出合ったんです。韓国の具本昌(Koo Bohnchang)の『くらしの宝石』という、使い古した石鹸の写真集。石鹸は、使っていくうちに具体的な存在から抽象的な存在に移行していくその在り方が非常にいいものだということを再確認しました。消えていくものは、儚げな良さがありますよね。 そんな石鹸を贈るというのは、楽しむ“時間”を贈るということだと思っています。 脳内でロンドンの旅ができるクラシックな石鹸 小林さん:そこで今回は対照的な2つのブランドの石鹸をご紹介します。ロンドン最古の薬局から発祥した老舗ブランド「DR. HARRIS(ディ・アール・ハリス)」は、創業時から受け継がれたレシピとともに、製品本体からパッケージにいたるまで可能な限りイギリス産を使用する姿勢を守り続けています。 こちらの石鹸は、形成後の素地を3回砕いて固めるというトリプルミルド製法で、水分量が少なくきめの細かい、高品質な泡が続くのがポイントです。エリザベス女王即位60周年を記念して作られたという「WINSOR」をはじめ、イギリスの村「ARLINGTON」や、サヴィル・ロウ14番地にある英国紳士服ブランド「HACKETT LONDON」のオープンを記念して作られた「NO.14」と、ロンドンの歴史に紐づかれたシリーズで、その土地に想いを馳せながら、脳内で旅をすることができるのもいいですよね。 最適なスキンケアを叶えるグラフィカルな石鹸 小林さん:続いてひげづらの男性の横顔が刻印された「LE BAIGNEUR(ル・ベヌール)」。加藤登紀子の「時には昔の話を」の歌詞に「ひげづらの男は君だね」という一節があるのはさておき…(笑)、こちらはクラシックな雰囲気ながら2012年にパリで誕生した新しいブランドです。 コールドプロセス製法(加熱せずゆっくりと自然に熟成させる製法)で作られており、保湿作用のある天然のグリセリンが失われずに残るので、しっとりとした潤いをもたらしてくれます。肌質に合ったタイプを選べるのも嬉しいですが、贈り物ならビール(保湿)、カカオ(再生)、シア(栄養)の3つの石鹸が入ったセットがおすすめです。 イメージ的には、DR. HARRISは恩師に贈る石鹸、LE BAIGNEURは手紙を添えて友人へのちょっとしたプレゼントでしょうか。 エモーショナルな余白を持った存在 小林さん:石鹸を贈るとき、香りは重要な要素だと思っていますが、あまり主張し過ぎてしまうと、どこか作りものっぽさが感じられてしまい、ちょっと冷めてしまいます。洗い終えた後の残り香を、ほんのり楽しめるくらいがいいですね。石鹸は汚れを落とすという機能が軸にありつつ、その香りが気分を切り替えたり、ある情景を思い出させるようなエモーショナルな余白を持った存在ともいえます。そんな余白の部分で少しだけ贅沢をするというのも、ひとつの豊かさの形ではないでしょうか。香りからふと「あの人にもらった石鹸だな」なんて記憶を蘇らせることも、小林さんが言う石鹸のエモーショナルな余白なのかもしれません。 華やかなシーズンに、是非香りから石鹸を選んでみてはどうでしょう。 <記事内紹介商品> LE BAIGNUR ソープバー 100g (シア)...

小林和人が選んだもの 「石鹸の話」

2023/10/18

ひとつの物について深く探っていくことで、物選びがグッと楽しくなる。 この連載では、LOST AND FOUNDセレクター・小林和人さんが、このお店で選んだアイテムの中から毎回ひとつをピックアップし、とことん話します。 今回小林さんが話してくれたのは、贈りたくなる石鹸についてです。 石鹸を贈ることは、楽しむ“時間”を贈ること 小林さん:先日おもしろい写真集に出合ったんです。韓国の具本昌(Koo Bohnchang)の『くらしの宝石』という、使い古した石鹸の写真集。石鹸は、使っていくうちに具体的な存在から抽象的な存在に移行していくその在り方が非常にいいものだということを再確認しました。消えていくものは、儚げな良さがありますよね。 そんな石鹸を贈るというのは、楽しむ“時間”を贈るということだと思っています。 脳内でロンドンの旅ができるクラシックな石鹸 小林さん:そこで今回は対照的な2つのブランドの石鹸をご紹介します。ロンドン最古の薬局から発祥した老舗ブランド「DR. HARRIS(ディ・アール・ハリス)」は、創業時から受け継がれたレシピとともに、製品本体からパッケージにいたるまで可能な限りイギリス産を使用する姿勢を守り続けています。 こちらの石鹸は、形成後の素地を3回砕いて固めるというトリプルミルド製法で、水分量が少なくきめの細かい、高品質な泡が続くのがポイントです。エリザベス女王即位60周年を記念して作られたという「WINSOR」をはじめ、イギリスの村「ARLINGTON」や、サヴィル・ロウ14番地にある英国紳士服ブランド「HACKETT LONDON」のオープンを記念して作られた「NO.14」と、ロンドンの歴史に紐づかれたシリーズで、その土地に想いを馳せながら、脳内で旅をすることができるのもいいですよね。 最適なスキンケアを叶えるグラフィカルな石鹸 小林さん:続いてひげづらの男性の横顔が刻印された「LE BAIGNEUR(ル・ベヌール)」。加藤登紀子の「時には昔の話を」の歌詞に「ひげづらの男は君だね」という一節があるのはさておき…(笑)、こちらはクラシックな雰囲気ながら2012年にパリで誕生した新しいブランドです。 コールドプロセス製法(加熱せずゆっくりと自然に熟成させる製法)で作られており、保湿作用のある天然のグリセリンが失われずに残るので、しっとりとした潤いをもたらしてくれます。肌質に合ったタイプを選べるのも嬉しいですが、贈り物ならビール(保湿)、カカオ(再生)、シア(栄養)の3つの石鹸が入ったセットがおすすめです。 イメージ的には、DR. HARRISは恩師に贈る石鹸、LE BAIGNEURは手紙を添えて友人へのちょっとしたプレゼントでしょうか。 エモーショナルな余白を持った存在 小林さん:石鹸を贈るとき、香りは重要な要素だと思っていますが、あまり主張し過ぎてしまうと、どこか作りものっぽさが感じられてしまい、ちょっと冷めてしまいます。洗い終えた後の残り香を、ほんのり楽しめるくらいがいいですね。石鹸は汚れを落とすという機能が軸にありつつ、その香りが気分を切り替えたり、ある情景を思い出させるようなエモーショナルな余白を持った存在ともいえます。そんな余白の部分で少しだけ贅沢をするというのも、ひとつの豊かさの形ではないでしょうか。香りからふと「あの人にもらった石鹸だな」なんて記憶を蘇らせることも、小林さんが言う石鹸のエモーショナルな余白なのかもしれません。 華やかなシーズンに、是非香りから石鹸を選んでみてはどうでしょう。 <記事内紹介商品> LE BAIGNUR ソープバー 100g (シア)...

LOST AND FOUND「飲食店のUTSUWA  Vol.2. Arrow」

LOST AND FOUND「飲食店のUTSUWA Vol.2. Arrow」

2023/09/14

NIKKOとさまざまな取り組みをご一緒している飲食店のプロフェッショナルたちの器選びにおけるこだわり、器に盛り付ける一品にかけた想いなど、店舗紹介とともに心ゆくまで話していただく新連載「飲食店のUTSUWA」第二弾! 今回お話を伺う「Arrow」は、今年2月にオープンしたイタリアンレストラン。池尻大橋駅から徒歩10分程の三宿に位置するこのお店は、営業時間外に外観をチラリと見ただけでは美容院かデザイン事務所だと思って、レストランだと分からない人も多いそう。公式インスタグラムもほとんど更新されていない、少し謎の多いレストランです。これが全てオーナーの思惑だと話してくださった川村洋太シェフに、さらに詳しくお話を聞いていきます。 コンセプトは唯一無二なレストラン 「オーナーが古いもの好きで、店内に使われているものはお皿も含め、知り合いのヴィンテージショップで購入したものがほとんどなんです。ショップからテレビ電話で中継してもらいながら一緒に選んだりもしました。イタリアンレストランですが、ほとんどがアメリカのヴィンテージです。通常のレストランでは使われていないようなものを敢えて選んでいます。」 その言葉どおり、美しいライトが照らす高めのカウンターには椅子がなく、卓上は整理整頓されていて毎日営業しているレストランとは思えない清潔感!そして、その前には大きな椅子と共にロングテーブルが店の中心で存在感を放っています。まるで悠久の時が流れているようなこの景色ですが、古い教会の椅子だと聞いて納得しました。 「外装も外から見える店内も、できるだけ飲食店らしいものにはしたくないというオーナーの意向で、それに基づいた店づくりをしています。入り口のドアや棚などもギャラリーのようねと言われることが多く、レストランだと気が付かずに通っている人も多いです。 SNSでの発信で人を呼び込むのではなく、来てくれた人がここでの体験を楽しんでもらえたら嬉しいですね。店の情報が先にたくさんインストールされてしまうのが嫌なので、店内の全貌が写る写真はアップしませんし、しないようにしてもらっています。来ていただいてはじめてわかることが多い方がいいかなと思うんです。」 取り皿の需要性 料理を乗せる器は、ほとんどアンティークを取り揃えているそうですが、取り皿にREMASTERDを採用していただいています。 「お客様に料理を美味しく楽しんでいただだき、気持ちよく過ごしてもらえるよう、取り皿は毎回替えるようにしています。以前は他社のものを使っていたのですが、白くて高級感があるREMASTEREDを知ってこちらにしました。他のメーカーで揃えようとしていたのですが、試してみたら美しいだけではなく、強度も高い!薄いから欠けやすいのかと心配でしたが、とても耐久性が良くてすごく使いやすいです。落としても割れなかったですよ!薄いイコール割れやすいという概念が覆りました。 アンティークの皿が全てので、オーバルの取り皿でテーブルに強弱というかリズムをつけるのが良いかなと個人的には思っています。ホールスタッフの匙加減で、お客様の人数とメニューの内容などを考えてオーバルとラウンドを使い分けています。オーダーいただいたメニュー全てで取り皿を替えるので、かなりの数になりますね。4人で6皿をシェアしたら24枚使うことになります。」 BONEARTH野菜を使ったメニューとは Arrowでは、世界初の捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH®」を使用して育てられた野菜たちも使っていただいています。 「契約している農家さんが数社いたのですが、タイミングが良かったので入れさせてもらうことにしました。REMASTEREDを使う際にBONEARTHのことも聞き、そこで農家をご紹介いただきました。 メニューは、素材の入荷によって毎日臨機応変にメニューを変えています。野菜と魚介の調理が好きなので、魚介メニューが多めです。余っても煮込み料理にするので無駄になりません。煮込みは入る具材によって味が変わってくるので、そこも楽しんでもらえたら嬉しいですね。」 今回は、BONEARTHを使って育てられた茄子を使った、「タコと茄子と香草野菜のサラダ」と「桃とイタリア産ブラータチーズ」の前菜を作っていただきました。彩も鮮やかで食欲をそそります。 健やかで良い循環への矢印(Arrow) メニューには日付が入っています。NYやイタリアのレストランのような、持って帰りたくなるものにしたかったという言葉どおり、スタイリッシュな仕上がりです。しかも、ツルッとした触り心地の良い上質な紙を使用しているので、思惑どおりに持ってかえる人も多いんだそう。 「店名の『Arrow』は、英語で言うと矢印という意味ですが、食べに来ていただいて、良いメンタルでこの店を後にしてもらいたいという想いをこめて付けました。心が健康だったら、周りの情報に流されずに、また次の日にも良い選択ができるんじゃないかと。だからこそ、良い雰囲気で気持ちよく過ごしていただけたら、次の日もまた良方向に向かっていく・・・そんな店を目指しています。 今のところもありがたいことにご近所さんが多いです。子連れもオッケーなので、ご近所さんに心地よく落ち着いて過ごしてもらえたら嬉しいです。」 ふらっと立ち寄っても、予約をしていただいても同じように楽しんでもらえるように色々試行錯誤中ではあるけれど、お客様にとって一番心地が良く、選択肢が多い場所でありたいと言う川村シェフ。フードトラックやお菓子屋さんなど様々な業態を運営しながら、外からレストランを外から見てきたからこそできることを活かしていきたいと語ってくれました。 今は、胃袋が大きい自分に合わせて料理の量が多くなってしまっているそうですが、そこも合わせて調整中とのことです。「みんなでお腹いっぱい食べたい時に、お腹を空かせてご来店ください!」 仲間と一緒に美味しい料理を数種類頼み、みんなで取り皿に取り分けながらワイワイ素敵な時間をお過ごしください。 <店舗情報>ARROW住所:世田谷区三宿1-7-1電話番号:070-1250-0626営業時間: 平日 18:00〜24:00 / 祝日 17:00〜24:00定休日: 水曜、木曜...

LOST AND FOUND「飲食店のUTSUWA Vol.2. Arrow」

2023/09/14

NIKKOとさまざまな取り組みをご一緒している飲食店のプロフェッショナルたちの器選びにおけるこだわり、器に盛り付ける一品にかけた想いなど、店舗紹介とともに心ゆくまで話していただく新連載「飲食店のUTSUWA」第二弾! 今回お話を伺う「Arrow」は、今年2月にオープンしたイタリアンレストラン。池尻大橋駅から徒歩10分程の三宿に位置するこのお店は、営業時間外に外観をチラリと見ただけでは美容院かデザイン事務所だと思って、レストランだと分からない人も多いそう。公式インスタグラムもほとんど更新されていない、少し謎の多いレストランです。これが全てオーナーの思惑だと話してくださった川村洋太シェフに、さらに詳しくお話を聞いていきます。 コンセプトは唯一無二なレストラン 「オーナーが古いもの好きで、店内に使われているものはお皿も含め、知り合いのヴィンテージショップで購入したものがほとんどなんです。ショップからテレビ電話で中継してもらいながら一緒に選んだりもしました。イタリアンレストランですが、ほとんどがアメリカのヴィンテージです。通常のレストランでは使われていないようなものを敢えて選んでいます。」 その言葉どおり、美しいライトが照らす高めのカウンターには椅子がなく、卓上は整理整頓されていて毎日営業しているレストランとは思えない清潔感!そして、その前には大きな椅子と共にロングテーブルが店の中心で存在感を放っています。まるで悠久の時が流れているようなこの景色ですが、古い教会の椅子だと聞いて納得しました。 「外装も外から見える店内も、できるだけ飲食店らしいものにはしたくないというオーナーの意向で、それに基づいた店づくりをしています。入り口のドアや棚などもギャラリーのようねと言われることが多く、レストランだと気が付かずに通っている人も多いです。 SNSでの発信で人を呼び込むのではなく、来てくれた人がここでの体験を楽しんでもらえたら嬉しいですね。店の情報が先にたくさんインストールされてしまうのが嫌なので、店内の全貌が写る写真はアップしませんし、しないようにしてもらっています。来ていただいてはじめてわかることが多い方がいいかなと思うんです。」 取り皿の需要性 料理を乗せる器は、ほとんどアンティークを取り揃えているそうですが、取り皿にREMASTERDを採用していただいています。 「お客様に料理を美味しく楽しんでいただだき、気持ちよく過ごしてもらえるよう、取り皿は毎回替えるようにしています。以前は他社のものを使っていたのですが、白くて高級感があるREMASTEREDを知ってこちらにしました。他のメーカーで揃えようとしていたのですが、試してみたら美しいだけではなく、強度も高い!薄いから欠けやすいのかと心配でしたが、とても耐久性が良くてすごく使いやすいです。落としても割れなかったですよ!薄いイコール割れやすいという概念が覆りました。 アンティークの皿が全てので、オーバルの取り皿でテーブルに強弱というかリズムをつけるのが良いかなと個人的には思っています。ホールスタッフの匙加減で、お客様の人数とメニューの内容などを考えてオーバルとラウンドを使い分けています。オーダーいただいたメニュー全てで取り皿を替えるので、かなりの数になりますね。4人で6皿をシェアしたら24枚使うことになります。」 BONEARTH野菜を使ったメニューとは Arrowでは、世界初の捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH®」を使用して育てられた野菜たちも使っていただいています。 「契約している農家さんが数社いたのですが、タイミングが良かったので入れさせてもらうことにしました。REMASTEREDを使う際にBONEARTHのことも聞き、そこで農家をご紹介いただきました。 メニューは、素材の入荷によって毎日臨機応変にメニューを変えています。野菜と魚介の調理が好きなので、魚介メニューが多めです。余っても煮込み料理にするので無駄になりません。煮込みは入る具材によって味が変わってくるので、そこも楽しんでもらえたら嬉しいですね。」 今回は、BONEARTHを使って育てられた茄子を使った、「タコと茄子と香草野菜のサラダ」と「桃とイタリア産ブラータチーズ」の前菜を作っていただきました。彩も鮮やかで食欲をそそります。 健やかで良い循環への矢印(Arrow) メニューには日付が入っています。NYやイタリアのレストランのような、持って帰りたくなるものにしたかったという言葉どおり、スタイリッシュな仕上がりです。しかも、ツルッとした触り心地の良い上質な紙を使用しているので、思惑どおりに持ってかえる人も多いんだそう。 「店名の『Arrow』は、英語で言うと矢印という意味ですが、食べに来ていただいて、良いメンタルでこの店を後にしてもらいたいという想いをこめて付けました。心が健康だったら、周りの情報に流されずに、また次の日にも良い選択ができるんじゃないかと。だからこそ、良い雰囲気で気持ちよく過ごしていただけたら、次の日もまた良方向に向かっていく・・・そんな店を目指しています。 今のところもありがたいことにご近所さんが多いです。子連れもオッケーなので、ご近所さんに心地よく落ち着いて過ごしてもらえたら嬉しいです。」 ふらっと立ち寄っても、予約をしていただいても同じように楽しんでもらえるように色々試行錯誤中ではあるけれど、お客様にとって一番心地が良く、選択肢が多い場所でありたいと言う川村シェフ。フードトラックやお菓子屋さんなど様々な業態を運営しながら、外からレストランを外から見てきたからこそできることを活かしていきたいと語ってくれました。 今は、胃袋が大きい自分に合わせて料理の量が多くなってしまっているそうですが、そこも合わせて調整中とのことです。「みんなでお腹いっぱい食べたい時に、お腹を空かせてご来店ください!」 仲間と一緒に美味しい料理を数種類頼み、みんなで取り皿に取り分けながらワイワイ素敵な時間をお過ごしください。 <店舗情報>ARROW住所:世田谷区三宿1-7-1電話番号:070-1250-0626営業時間: 平日 18:00〜24:00 / 祝日 17:00〜24:00定休日: 水曜、木曜...

行方ひさこのLOST AND FOUNDなキッチン 田村浩二シェフ編

行方ひさこのLOST AND FOUNDなキッチン 田村浩二シェフ編

2023/08/28

時代を明るくリードしてくれる、様々な分野にまつわるプロフェッショナルたち。そんなプロたちが選んだLOST AND FOUNDのアイテムと共にお送りする「行方ひさこのLOST ANDFOUNDなキッチン」。仕事、プライベート共にたくさんのものを見て、真摯に向き合ってきた彼らだからこその、なにかを選択する時の視点やこだわり、向き合う姿勢などを掘り下げていきます。 田村浩二 料理人として13年レストラン業界で働く。シェフとして働いた2年間で、World's 50 Best Restaurants の「Discovery series アジア部門」選出、「ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞」を受賞。香りをテーマに様々なプロダクトを開発。現在は Mr. CHEESECAKE の他、複数の事業を手掛ける事業家、経営者としても多方面に活躍。 今回は、今年5周年を迎える人気のチーズケーキブランド「Mr. CHEESECAKE」を自ら手がけ、経営する事業家としての一面も併せ持つ、シェフの田村浩二さんをゲストにお招きしました。 田村さんがミシュランガイドで星を獲得したレストランでのシェフ時代に、そこにお伺いしていたこともあり、ここ数年では取材やインスタライブをご一緒したり、また昔から知り合いだった奥様も含めてご夫婦と仲良くさせていただいています。 つい先日も、バーテンダー野村空人さんと2人で開催した一夜限りのコラボレーションイベントにお邪魔してきたばかり。通常は食事にドリンクをペアリングすることが通常は多いですが、このイベントはカクテルに料理を合わせていくという、ドリンクから着想を得た新しい形の企画。味・香りを別のベクトルでドリンクに合わせていく料理のペアリングはとても刺激的で、田村シェフの引き出しの多さを感じました。 今日は、その時のメニューにも出てきたお米のような形状をしたパスタの一種「RISONI(リゾーニ)」とタコ、旬の野菜を使ってREMASTEREDに合う一品を作っていただきながら、お話しを伺いました。 難しいからこそ楽しい、白い器 包丁を握ると楽しそうに料理を始める田村シェフ 田村さん:早速作りながら聞きますね! 行方:はい、お願いします!普段はどんなふうに器を選んでいますか? 田村さん:季節や状況、気分によって使い分けられるので、器は何枚あってもいいと思っています。白い器って料理がそのまま映えるので難しさも感じますが、料理が引き立つので選ぶことも多いです。料理に合うサイズ感や形をしっかり見極めることが大事だなと思いますね。 行方:サイズ感と形が重要、本当にそうですね。田村さんは「Mr. CHEESECAKE」でも器と密接に関わっている印象があります。今までビジュアルで使った器たちの展示販売会を実施された時も、お菓子のブランドとしては新しい試みで面白いなと思っていました。いろんな角度から魅せていくんだなと。 田村さん:フレーバーや季節によって見せたい器のテイストも見せたい絵も変わるので、さまざまな器と合わせるようにしています。どんどん新しいものが出てくるし、僕は器のプロではないので、基本的には立ち上げ当初からお願いしているスタイリストの方にお願いしていて、「こんなフレーバーでこんな作品にしたい」と細かく打ち合わせをして準備をしてもらっています。もう長くご一緒しているのであうんの呼吸でスムーズにいけます。 行方:気分も変わるしね!私は最近、白い器や古い洋食器に気持ちが向いています。 田村さん:和食器は難しいですよね。器で料理の印象が決まりがちというか。料理を変えても、器の主張が強すぎると代わり映えしなくなってきますよね。...

行方ひさこのLOST AND FOUNDなキッチン 田村浩二シェフ編

2023/08/28

時代を明るくリードしてくれる、様々な分野にまつわるプロフェッショナルたち。そんなプロたちが選んだLOST AND FOUNDのアイテムと共にお送りする「行方ひさこのLOST ANDFOUNDなキッチン」。仕事、プライベート共にたくさんのものを見て、真摯に向き合ってきた彼らだからこその、なにかを選択する時の視点やこだわり、向き合う姿勢などを掘り下げていきます。 田村浩二 料理人として13年レストラン業界で働く。シェフとして働いた2年間で、World's 50 Best Restaurants の「Discovery series アジア部門」選出、「ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞」を受賞。香りをテーマに様々なプロダクトを開発。現在は Mr. CHEESECAKE の他、複数の事業を手掛ける事業家、経営者としても多方面に活躍。 今回は、今年5周年を迎える人気のチーズケーキブランド「Mr. CHEESECAKE」を自ら手がけ、経営する事業家としての一面も併せ持つ、シェフの田村浩二さんをゲストにお招きしました。 田村さんがミシュランガイドで星を獲得したレストランでのシェフ時代に、そこにお伺いしていたこともあり、ここ数年では取材やインスタライブをご一緒したり、また昔から知り合いだった奥様も含めてご夫婦と仲良くさせていただいています。 つい先日も、バーテンダー野村空人さんと2人で開催した一夜限りのコラボレーションイベントにお邪魔してきたばかり。通常は食事にドリンクをペアリングすることが通常は多いですが、このイベントはカクテルに料理を合わせていくという、ドリンクから着想を得た新しい形の企画。味・香りを別のベクトルでドリンクに合わせていく料理のペアリングはとても刺激的で、田村シェフの引き出しの多さを感じました。 今日は、その時のメニューにも出てきたお米のような形状をしたパスタの一種「RISONI(リゾーニ)」とタコ、旬の野菜を使ってREMASTEREDに合う一品を作っていただきながら、お話しを伺いました。 難しいからこそ楽しい、白い器 包丁を握ると楽しそうに料理を始める田村シェフ 田村さん:早速作りながら聞きますね! 行方:はい、お願いします!普段はどんなふうに器を選んでいますか? 田村さん:季節や状況、気分によって使い分けられるので、器は何枚あってもいいと思っています。白い器って料理がそのまま映えるので難しさも感じますが、料理が引き立つので選ぶことも多いです。料理に合うサイズ感や形をしっかり見極めることが大事だなと思いますね。 行方:サイズ感と形が重要、本当にそうですね。田村さんは「Mr. CHEESECAKE」でも器と密接に関わっている印象があります。今までビジュアルで使った器たちの展示販売会を実施された時も、お菓子のブランドとしては新しい試みで面白いなと思っていました。いろんな角度から魅せていくんだなと。 田村さん:フレーバーや季節によって見せたい器のテイストも見せたい絵も変わるので、さまざまな器と合わせるようにしています。どんどん新しいものが出てくるし、僕は器のプロではないので、基本的には立ち上げ当初からお願いしているスタイリストの方にお願いしていて、「こんなフレーバーでこんな作品にしたい」と細かく打ち合わせをして準備をしてもらっています。もう長くご一緒しているのであうんの呼吸でスムーズにいけます。 行方:気分も変わるしね!私は最近、白い器や古い洋食器に気持ちが向いています。 田村さん:和食器は難しいですよね。器で料理の印象が決まりがちというか。料理を変えても、器の主張が強すぎると代わり映えしなくなってきますよね。...

小林和人が選んだもの 「スプレーボトルの話」

小林和人が選んだもの 「スプレーボトルの話」

2023/08/17

  ひとつの物について深く探っていくことで、物選びがグッと楽しくなる。この連載では、LOST AND FOUNDセレクター・小林和人さんが、このお店で選んだアイテムの中から毎回ひとつをピックアップし、とことん話します。 今回小林さんが話してくれたのは、考え尽くされた「GLORIA」のスプレーボトルについてです。 “専門道具”として信頼できる 小林さん:「GLORIA」と聞くと、ある歌が脳内に響き渡ってしまう世代ですが…(笑)。このブランドは、主に薬剤などの噴霧器を作っている、ドイツのメーカーです。雑貨的なスプレーというよりは、機能がしっかりとした、“専門道具”として信頼できるスプレーボトルですね。 ノンストップで噴霧できる 小林さん:最大の特徴は、トリガーを握っても放しても噴霧されるという、ダブルアクション構造。ノンストップで噴霧できるので、効率的ですよね。そして先端のノズルを回すことで、円錐状の噴霧から、鋭く直線的なウォーターガンに切り替えることができるんです。それによって、ガーデニングから掃除まで広く使い分けが可能です。他にも、底面はバンパーになっていて丈夫だったり、ストラップをつけられる部分があったり…細部まで気が利いています。 写真はPro05(0.5ℓサイズ)のボトル 長く使い続けることができる 小林さん:ボトル部分には目盛りがついているので、洗剤を入れる時には計りながら使えます。例えば、Pro05だったら0.5L(Pr010の場合は1.0L)の目盛りまで水を入れて、その少し上の左側にある2%のところまで洗剤を足すと、濃度2%の希釈液ができあがるという仕組みです。なんとも合理的ですね!ちなみに本体の素材であるポリエチレンはリサイクル可能、耐薬品、耐油性に優れているという特徴があります。プラスチックが敬遠される時代、使い捨ての容器などについてはもちろん考えなくてはならない課題もありますが、こういった長く使い続ける製品については適材適所ということも大事なのではないかと思います。 一点を狙うことができる! 小林さん:僕は、洗剤を希釈して店舗の棚を吹き上げるのに使っています。ウエス(布巾)に噴霧するときは円錐状に、直線的で勢いの良い噴射は、窓の桟やゴムパッキンの隙間を狙いたいとき、というように使い分けるのも楽しいんですよ。 掃除やガーデニングにおけるスプレーボトル選びにじっくり向き合う機会はそれほど多くはないかもしれない。しかしながら、もしも噴霧・噴射の“専門道具”を購入するときがきたなら、考え抜かれた機能を過不足なく搭載し、且つ飽きのこないデザインのGLORIAを是非一度手にとっていただきたい。 <記事内紹介商品> GLORIA スプレーボトル PRO05 0.5Lタイプ ¥2,970 小林 和人 @kazutokobayashi1975年東京都生まれ。1999年多摩美術大学卒業後、国内外の生 活用品を扱う「Roundabout」を吉祥寺にオープン(2016年に代々木上原に移転)。2008年には非日常にやや針の振れた温度の品々を展開する「OUTBOUND」を始動。両店舗のすべての商品のセレクトや店内ディスプレイ、展覧会の企画を手がける。「LOST AND FOUND」ではセレクターを務める。

小林和人が選んだもの 「スプレーボトルの話」

2023/08/17

  ひとつの物について深く探っていくことで、物選びがグッと楽しくなる。この連載では、LOST AND FOUNDセレクター・小林和人さんが、このお店で選んだアイテムの中から毎回ひとつをピックアップし、とことん話します。 今回小林さんが話してくれたのは、考え尽くされた「GLORIA」のスプレーボトルについてです。 “専門道具”として信頼できる 小林さん:「GLORIA」と聞くと、ある歌が脳内に響き渡ってしまう世代ですが…(笑)。このブランドは、主に薬剤などの噴霧器を作っている、ドイツのメーカーです。雑貨的なスプレーというよりは、機能がしっかりとした、“専門道具”として信頼できるスプレーボトルですね。 ノンストップで噴霧できる 小林さん:最大の特徴は、トリガーを握っても放しても噴霧されるという、ダブルアクション構造。ノンストップで噴霧できるので、効率的ですよね。そして先端のノズルを回すことで、円錐状の噴霧から、鋭く直線的なウォーターガンに切り替えることができるんです。それによって、ガーデニングから掃除まで広く使い分けが可能です。他にも、底面はバンパーになっていて丈夫だったり、ストラップをつけられる部分があったり…細部まで気が利いています。 写真はPro05(0.5ℓサイズ)のボトル 長く使い続けることができる 小林さん:ボトル部分には目盛りがついているので、洗剤を入れる時には計りながら使えます。例えば、Pro05だったら0.5L(Pr010の場合は1.0L)の目盛りまで水を入れて、その少し上の左側にある2%のところまで洗剤を足すと、濃度2%の希釈液ができあがるという仕組みです。なんとも合理的ですね!ちなみに本体の素材であるポリエチレンはリサイクル可能、耐薬品、耐油性に優れているという特徴があります。プラスチックが敬遠される時代、使い捨ての容器などについてはもちろん考えなくてはならない課題もありますが、こういった長く使い続ける製品については適材適所ということも大事なのではないかと思います。 一点を狙うことができる! 小林さん:僕は、洗剤を希釈して店舗の棚を吹き上げるのに使っています。ウエス(布巾)に噴霧するときは円錐状に、直線的で勢いの良い噴射は、窓の桟やゴムパッキンの隙間を狙いたいとき、というように使い分けるのも楽しいんですよ。 掃除やガーデニングにおけるスプレーボトル選びにじっくり向き合う機会はそれほど多くはないかもしれない。しかしながら、もしも噴霧・噴射の“専門道具”を購入するときがきたなら、考え抜かれた機能を過不足なく搭載し、且つ飽きのこないデザインのGLORIAを是非一度手にとっていただきたい。 <記事内紹介商品> GLORIA スプレーボトル PRO05 0.5Lタイプ ¥2,970 小林 和人 @kazutokobayashi1975年東京都生まれ。1999年多摩美術大学卒業後、国内外の生 活用品を扱う「Roundabout」を吉祥寺にオープン(2016年に代々木上原に移転)。2008年には非日常にやや針の振れた温度の品々を展開する「OUTBOUND」を始動。両店舗のすべての商品のセレクトや店内ディスプレイ、展覧会の企画を手がける。「LOST AND FOUND」ではセレクターを務める。